YUMIEのコラム

手話通訳士への道のり

こんにちは!今日は気持ちのいい晴れですね!!お空が真っ青!春はもうすぐそこまで来てますね!
さて、本日のテーマは「手話通訳士への道のり」ですが、私は通訳士を目指してるわけじゃありません。
(そもそも聞こえる人がなるもの)
私は今「東京都手話通訳者等養成講習会」の手話指導者クラスを受講しています。
つまり手話を指導する時の講師になるわけです。
昨日その講座でオンデマンド配信があり、内容を見てレポート提出をしなければならないのですが、もちろん手話での配信になります。
日本中の有名な手話通訳士であるテレビに出てる先生たちがお話をされるので私は毎回とても楽しく拝見しています。

(この本を使って講座を進めていきます)
オンデマンドの今回の内容は「手話通訳者の役割」というテーマだったのですが、
内容が大変素晴らしく、レポート用紙いっぱいに書き込んだほどです。

「通訳者はただ聞こえない方達の言葉を通訳するだけではなく、聞こえない方達が生き生きと当たり前に会話できるように、
壁を感じることのないように寄り添って通訳をすること」

「聞こえない人たちの背景をちゃんと知って、まだまだ遅れてる障がい者に対する社会の壁をなくしていくことを共に
意識していきましょう。」などおっしゃっていました。
私はいつも大事な場面で聞き取れないことが多く、それがとても私を緊張させます。
同じく聞こえない友人が「通訳者を派遣して貰えばいいのに」というのだけど、どうしても抵抗があって・・
このオンデマンドを見たことをきっかけになぜ私は、抵抗を感じるのだろう?と改めて考えました。
それはやっぱり通訳者が
「助けてあげてる」的な感じがすごく嫌だったのかもしれない。
過去に東京都に通訳を派遣してもらったことは一度もないのだけど、逆にあちら側が通訳を頼んで、私に通訳をしてくださるという場面はありました。
私は口の動きを読む「読唇術」ができるので、相手の口の動きがはっきりとしていれば問題はなく、むしろその方の口の動きを読みたかったのに、その方の間の視界に入ってきて、一生懸命通訳をするというようなことが過去にありました。
大勢の人の前で通訳するものだから、大勢の人は「あの人耳が聞こえないのかな?」というような目で不思議そうに私を見たり、
せっかく読唇術で相手の口の動きを読み取っているのに、通訳の人の動きを見たりしてなんだかぐったり疲れちゃって、
正直感謝の気持ちが全くと言っていいほどなく、むしろ「大丈夫です!通訳しないでください」なんて反発してしまいました。
あの時はまだ若かったというのもあって、人に「聞こえない人」って見られるのが嫌だったんだと思う。


でもその考えが変わっていってたのは彼女の存在が大きいのではないかと思います。
写真の女性はあけうみの理事でもあり、私の通訳の担当でもあります。
彼女も通訳士を目指している一人。(私にとっては十分通訳者としての実力があります)
初めて会った時は自己紹介をやるのが精一杯だったという彼女。
気がつけば手話検定1級を取得するほど勉強熱心で、手話通訳士合格者は2022年度は日本でたったの11名
という狭き門をくぐるために一生懸命頑張っています。
彼女がいたから、私も手話をやる気になって、励まし合いながら2級を取得することができた。

そして通訳をしてくれる人に普通に頼ってる自分がいることにふと、気がついた。
初対面の人と会う時の緊張するあのストレスからも解放されて、不安も減りました。
通訳の人ってそんなすごい役目を担っている。
国家資格じゃないというけれど、たったの11名しか受からないほど厳しいのだから、国家資格に値するのではないかと思います。
あけ海には今年から実行委員として通訳を勉強しているすごい方々が関わってくださるので、最強のチームです。
6名の実行委員のうち、4名が聞こえない人と、手話通訳者で構成されてるんです。
とてもとても楽しみです。
あけうみは「デフノーマライゼーションの社会実現」が目標なので、どうぞ、今後を楽しみにしててくださいね。

最近の私の実用書。こういうの最近み始めたので、全然勉強が足りません。左の辞書なんて10年以上も前に買ったのに、
ようやく最近、使っている単語が増えてきたほどです。
「え?耳が聞こえないのに手話できないの?」とよく言われますが、何せ、手話に初めて出会ったのが25歳の時ですからね。
そこからちまちま覚えて行って、ここ数年真面目に勉強するようになったのです。
あけうみでもオンラインで手話講座をやっているので、ぜひご興味ある方はホームページをご覧くださいませ。
手話通訳士を目指している皆さんどうか頑張ってください!!!
私たち聞こえない聾者は、多くの手話通訳士の皆さんを待っています。
共に、社会の中にある壁を乗り越えることを一緒にやっていきましょう。
あなた方が必要です。

とても大変な勉強の日々だと思うけれど、私たちは待っています。
頑張ってください!!
いつも読んでくださってありがとうございます。

 

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