活動報告

AKEUMI 出張手話講座 第三回目実施いたしました!

AKEUMI出張手話講座第三回目実施いたしました!

日程: 8月18日(火曜日)
時間: 11時から12時半(90分)前半60分休憩5分後半25分
場所: 美術館内の講堂(階段席になっていて席の移動は不可)
参加人数: 90名
(東京都現代美術館でインフォメーション対応や監視業務等  を請け負っている「株式会社 協栄」の皆様)
講師: デフ講師 YUMIE
手話通訳 荒内由紀、小林友典
助成: 公益財団法人 タチバナ財団
主催: ⼀般社団法⼈  陽けたら海へ

10:30入り〜 パンフレットを配布する(90部)
【前半60分】11:00~12:00 パワポ見ながら進行していく
①講師挨拶
②心構として手話で接するまでに〜(筆談や指差し、表情など)
③基本的な手話(パンフレット内容)

【休憩】5分

【後半25分】12:05~12:30
④実践 3人1組 ステージに上がっていただく
⑤ゲーム(表情やアイコンタクトの強化)3名ステージに上がっていただく
⑤質疑応答

日頃から来館者への丁寧な対応に取り組まれている株式会社協栄様の研修プログラムの一環として、90分間の出張手話講座を取り入れてくださいました。

今回の講座では、手話を覚えることだけを目的とするのではなく、聞こえない・聞こえにくい方が来館された際に、どのように接し、コミュニケーションを取ることができるのかを、実践を交えながらお伝えしました。

【前半】
前半では、デフ当事者である講師自身の経験を踏まえ、「聞こえない・聞こえにくい方がどのような場面で困るのか」「どのような対応が安心につながるのか」をお伝えしました。
また、「筆談がよいのか」「スマートフォンのアプリを使った方がよいのか」など、実際の接客場面を想定しながら、手話以外にもさまざまなコミュニケーション方法があることをご紹介しました。
さらに、参加者である皆様へ、隣同士に座っている方々と表情を確認し合い、「疑問」「笑顔」「困った表情」「控えめな表情」などを実際に表現することで、声のイントネーションの代わりに、表情や視線も大切な情報になることを体験していただきました。

【後半】
後半では、前半で学んだ内容を実際の場面につなげるため、参加者にステージへ上がっていただき、3人1組で美術館での来館者対応を想定した実践ワークを行いました。
また最後には、参加者の方にステージへ上がっていただき、声や手話を使わず、身振りや表情だけでテーマを伝えるゲームを実施しました。
「好きな食べ物」「趣味」「今朝食べたもの」「夢」などのテーマから一つを選び、身振りや表情だけで会場の皆さんに伝えていただくことで、言葉や手話だけではない「伝える力」を体験していただきました。
今回は、講師自身が聞こえない当事者として、2名の手話通訳者とともに「聞こえない方が美術館の受付を訪れた場面」を再現しました。
実際の美術館で起こり得る場面を取り入れることで、声をかける方法や、顔を相手の正面に置いて、接する方法を実践していただきました。
また、講堂が階段席で席の移動ができない環境であったため、隣同士でできる表情の読み取り練習や、ステージを活用した実践ワークを取り入れ、大人数でも参加・体験できるよう工夫しました。

参加者の様子・反応
講座開始時にはやや硬かった皆様の表情も、表情を使った練習や実践を重ねるにつれて、次第に柔らかくなっていく様子が見られました。
質疑応答では、実際に聞こえない方と接する際の疑問や、相手がどのようなことを求めているのかについて、多くの質問をいただきました。
中でも、「聞こえない方には声のイントネーションが分からない分、表情によっては強く、きつい印象を与えてしまうこともあるのではないか」といった質問もあり、聞こえない方の立場に立ってコミュニケーションを考えようとする姿勢が感じられました。

今後期待されること
「手話ができなければ、聞こえない・聞こえにくい方とはコミュニケーションが取れない」と思われがちですが、決してそうではありません。
筆談、指差し、身振り、表情、アイコンタクト、スマートフォンなど、手話以外にもコミュニケーションを取るための方法は数多くあります。
そのことを知ることで、実際に聞こえない・聞こえにくい方が来館された際にも慌てることなく、「どうすれば伝わるだろう」と考え、コミュニケーションを諦めずに接することにつながると考えます。
手話の習得だけを目的とするのではなく、「伝えようとする気持ち」と、一人ひとりに合わせた方法でコミュニケーションを取ろうとする姿勢を広げていくこと。
こうした小さな積み重ねが、聞こえる・聞こえないにかかわらず、誰もが安心して美術館を訪れることのできる環境づくり、そして本当の意味でのデフノーマライゼーション社会の実現につながることを期待しています

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