活動報告

AKEUMIデフリンピックスポーツツアー第三弾 デフ水泳 開催いたしました!

開催日 :2025年719日(土)
場所  :東海大学湘南キャンパス
時間  :10時〜13時
参加者数:子供5名 大人1名
ご協力 :東海大学スポーツ医科学研究所 水泳部 部長兼ヘッドコーチ 加藤 健志様
茨 隆太郎様 デフリンピックブラジル大会 競泳 金メダリスト、水泳部の皆様
特別講師:井本 直歩子様 アトランタオリンピック元日本代表水泳選手

加藤コーチから「デフリンピックへの周知活動は積極的に行っているのでぜひです!!!」というご協力のもと、茨選手、東海大学水泳部の皆様へお声がけて頂き、開催することができました。
水泳部の一年生の皆様においてはこういった、デフの人たちとの触れ合いは初めてということもあり、積極的に手話を学んでくださる姿も見られました。

当日は夏休み初日となる子もいて、受付の時にはすでに水着を着用し準備完了している子もいました。大人の参加者には、デフリンピックの水泳のボランティア担当に選ばれたということもあり、実際に体験をしたいと言うことで参加してくださいました。

加藤コーチは、茨選手の道のりなどについても、聴覚障がい者だからこその工夫や苦労をパワーポイントを使用して発表してくださいました。
井本様からも、アトランタオリンピック日本代表としての経験してきた当事者としての想いや苦労、努力秘話などを話していただきました。

水泳体験では、水深が2メートルという、本格的なプールでありましたが、水深調整ブロックを入れてくださり大学生が周りを囲んで安全に実施されました。

学校や一般のスイミングスクールなどでよく使うビート板を使用した泳ぎの練習から始まり、「ヌードル」というネーミングを持つ浮き具を使用し、少しレベルを上げた練習の後、
バタ足から足で水をかく、手で水をかく、クロールの基礎、平泳ぎの基礎、息継ぎの仕方・・・
など大変充実した内容のご指導でした。

見学している親御さんやスタッフ、学生からは拍手や歓声があがったり一体感のある有意義な時間となりました。

参加者の中には、大会や試験を控えている、という本格的にスイミングをしている子もいて、熱心に加藤コーチや茨選手から指導を受ける一面も見られました。

金メダリスト茨選手の4種目の泳ぎと井本直歩子さんの泳ぎも披露していただきました。
大人の参加者は井本直歩子さんとコースを並んで泳ぐという大変貴重な時間もありました。

茨選手との交流会では

・試合の時のスタート、中間合図などを確認する方法

・大会アナウンスなどを把握する工夫

・現在は競泳界においても様々な「視覚的情報」が取り入れられていること。

・モチベーションが下がった時の回復方法 上記を、時には現役学生にも質問を投げかけとても充実した時間を過ごすことができました。最後はサイン会をして子供達は大変嬉しそうでした

この日、プールの授業が嫌いと言っていた参加者が「この体験をしたことで、自信がついた!

もしかしたらたくさん泳げるようになるかもしれないから、いっぱいプールに行きたい!

と言ってくれました。


最後は次回のイベント告知、アンケートのお願い、そしてデフリンピックの開催日時、
(11/20~25)そしてみなさんで応援をしましょうと伝え、締めくくりました。

このような素晴らしい機会をくださ理、大変ありがたいご指導をしてくださった加藤コーチ、そしてもう直ぐデフリンピックが控えているのに、終日たくさんのお話をしてくださった茨選手。とても素敵なお人柄でした。
大学生の皆様も鍛え上げられた逆三角形の体が眩しく、ハキハキとした話し方など皆さんかっこよかったです!
参加者と一緒に泳いでくださった井本直歩子さん、その泳ぐ姿が美しくて見惚れてしまったほど。
手話通訳の麻衣子さんは水着になって一緒にプールに入ってまで通訳してくださり、カメラマンの太陽さんも
色々な方向から素敵な写真を収めてくださってありがとうございました。

全て皆様のご協力のもと開催ができましたこと心から厚く御礼申し上げます。
デフリンピアンの強さ、そして優しさを多くの皆様に知って頂き、デフリンピック開催時にはみなさんで
応援してくださることを願っています。

2025年の東京デフリンピック水泳競技の開催日は11月15日~26日の間に開催されます。東京アクアティクスセンターにて開催されるようです。
ぜひ皆様一緒に盛り上げていきましょう!

アンケート抜粋
・スタート時にお知らせランプがあることを知りました。
・聞こえなくても目標に向かうために毎日出来ることを続けることという言葉に感銘を受けました
・メダルをとるだけでなく聞こえない人の社会地位向上に取り組んでいることも伺えました。
・水泳の時は選手に伝える時はプールの中で文字を入れたり工夫をしてるんだなと思った。
・スタート合図の時にはやはりピストルは「音」だから健常者と何秒かの差は生まれてしまうが、その分自分が早くなればいいんだ。そうすれば実際には僕の方が早いということになる。というメッセージが、素晴らしいと思いました。

助成:公益財団法人 日本財団

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