一般社団法人 陽けたら海へは、聴覚に障がいを持つデフとデフキッズの方を対象としてボディーボード大会を、7月10日(日)にデフノーマライゼーションの実現を目指し、「Akeumi Deaf BB CUP 第1戦 御宿 〜海と日本PROJECT〜」を開催いたしました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
イベント概要
・聴覚に障がいを持つデフとデフキッズのためのボディボード大会
・2022年7月10日(日)
・千葉県御宿中央海岸
・子供9名、大人5名
・後援:一般社団法人 御宿町観光協会
デフ主催による、デフスタッフがいる、デフのためのボディボード大会を初開催!
聞こえないことを気にせずにボディーボードを楽しみながら出来る試合形式にしました。出場する選手、そしてサポートするスタッフもデフ、手話を勉強中のスタッフもたくさんいる中の試合となりました。「聞こえなくても1人の人間として挑戦が出来るんだ」と自己肯定感を持ってほしい。 楽しさの中で、最後は喜びや悔しさを感じ、次につながる挑戦の心を生み出したいと思っております。
「記念すべき第1回目の優勝者!」
参加者は1回戦目は笑顔も多く楽しそうにやっていたのですが、2回戦目の決勝戦では顔つきが変わりました。プロのエキシビジョンを見て「凄い!」と自分がやっていたことを改めて「もっと上手くなりたい」と心の変化が見られました。
2位だったお子さんは悔しそうに「また次は頑張る!」と言っていたので、次の大会に向けて練習をしてくれると思います。さらに、普段はご両親から離れないのに海に行く時に自分から海に向かっていったことがたくましく見えました。
海とボディーボードによる心の変化というものが大きく見られました。
参加した子ども・保護者からの声
・耳が聞こえない人は手話で話さないといけないと思っていたが、大きな声や身振りをしたりゆっくり話せばわかる人もいて、人それぞれだとわかって驚きました。大事なのは手話ではない。気持ちが一番大事だとわかったので良かった。(お母様が聞こえないが自身は聞こえるコーダのお子さん)
・聞こえない世界、聞こえない人との関わりがあまりない子供にデフノーマライゼーションとはどんなものか体験させてあげたかった。手話がそんなにできないからどうしようと心配している様子でしたが、大事なことは手話ではなく伝えることだと気付き楽しく過ごせたようで良かったです。みなさん笑顔いっぱいで心が満足。充実した1日でした。(聞こえない保護者の方より)
自身の聴覚障がい者としての様々な経験を生かし、聴覚障がい者を持つ子供たち、
そのご両親に「夢、希望、笑顔」の持つチカラを届けることで、障がいの有無による
不平等を無くすデフノーマライゼーションの実現を目指す。同時にその活動を通じて
次世代の(健常者の)若者にも「夢、希望、笑顔」を持つことの素晴らしさを伝えたい。