先日近所のネパール料理屋さんに行った時のお話です。
あまり一人でお店に入る事に慣れていない私はドキドキしながらのランチタイムの入店です。
私が入ったときは一組の男性2名のお客様がいました。
そして奥には女性のスタッフが元気な声で一人の女性と楽しく話している様子。
（食べ終わったお客さんかな？仲良さそうだな←心の声）
こちらのお店は薬膳とスパイスで有名だから前から行ってみたかった所でした。
私はランチメニューの中のネパールの揚げパン付きをチョイスしました。
お隣の二人の男性にはウコン入りのライスのセットで「あ、ライスもよかったな、失敗したな」とか思いつつ、見ていると、何やら先ほどの元気な女性がメニューの説明をしている様子。
（心の声：どうしよう私にもこうやって説明されたら聞こえないけど、うなづいて聞こえるふりをしよう。
でもちゃんと知ったほうがいいのかな。）
と思っているうちにニコニコしながら、私の注文したものが運ばれてきました。
やっぱり先ほどのは説明だったんだ、と思ったのは、一つ一つを指さして話しているからだ。
聞き返せばいいのに、だいたいここで、聞こえるふりをしてしまう私。マスク取ってもらうわけにいかないし、だいたいここで、嫌がられちゃうんだよな・・そう思って聞き返さなかった。
（心の声：なんだろう、はちみつと、シナモン？何かのスパイスがあるけど、これどこにかけるんだろう？揚げパン？でも、間違ったら恥ずかしいな・・とりあえずパンはこのままおかずと一緒に食べよう。シンプルでとても美味しいけど、何が何だかちょっとわからないから、やっぱ聞けばよかったな。）
と思ったのもつかの間、最後にお茶を飲んだら
（うわーーーーすっごい苦い・・これにはちみつ入れるんだな。よし入れよう。でもここで間違ったらまた恥ずかしいから一気飲みしよう）←結局入れずに飲み干しました。
全て食べ終わったら今度はまた話しかけてきました。←（「あげぱんのお替りできますヨ」でした）
（なんだろうお皿を指さしてる。やっぱはちみつはお茶に入れるもんだったかな？でもちゃんと聞こう）
そう思って「すみません実は私耳が聞こえないんです」そういうと、
目の前のテーブルに座って何か書いてる様子。
書き終わったメモを見ると「ネパールではミミきこえないことはしあわせです。」
と書いてありました。飛び切りの笑顔と一緒に。
こんなこと言われたの初めてで胸からぐっとくるものを必死に抑えました。
ニコニコしながら、「悪いことは聞こえないということで周りから羨ましがられるんです」
ネパールでは耳の聞こえない人がいるとみんなが拝むんだそう。
帰り際、「あなたが来てくれたから私の今日は良い日」そういって厨房から他のスタッフさんも手を合わせて
出てきてくれました。
結局、涙が止まらなくて、泣きながらのお別れでした。
後から調べてみると、彼女は店長で「へマさん」と言って沢山の人に慕われていて、誰にでも優しく、これでもかというほど愛を注いでくれる人と書いてありました。
最後に「あの・・はちみつは何に使うんでしたか？」と聞いたら、「揚げパンです」でした。(⌒∇⌒)
心から感動して幸せがあふれてきました。
涙もながして、なんだかすっきり。
こんな素敵な出来事多くの人にshareしたくてここに書きました。
へマさんありがとうございました。
またお店に行こうっと。今度はちゃんと蜂蜜とシナモンをかけて揚げパン食べようっと(^^♪
お店情報はこちら↓なんだか長期でスパイスを仕入れにインドへ行かれてしまうみたいですよ。
お店に行くときは要チェックです。
https://www.ikegami-himalaya.com/
